まず、世田谷区のものづくり学校の事例。旧池尻中学校の廃校舎を活用したものでございます。運営は民営。1つ、
産業振興・創業支援、2つ、地域交流(
公共施設要素)、3つ、観光拠点、これらの3つの分野を通して地域に貢献するという企業理念を世田谷区と共有した民間企業が
事業運営にあたっております。
世田谷ものづくり学校を取り巻く環境は、人、物、金、情報の視点から、日本で最も恵まれたものだと思われます。しかしながら、その経営過程では、さまざまな試行錯誤が行われてきたことも事実です。
そのノウハウを生かして、新潟県三条市で2014年に閉校した南
小学校をリノベーションし、三条ものづくり学校を運営するに至っております。花の都東京都世田谷区と雪国新潟の三条市、全くかけ離れた市場環境の中で、自らの特性を信じて、とにかく取り組んでみるという三条市の姿勢に共感を覚えます。
次に、高崎市の空き家対策です。これも恵まれた財政と首都圏に近く安定した土地価格という、全く
魚津市とはかけ離れた環境の中での施策であります。その中でも、空き家を単に解体管理するだけではなく、空き家をオフィス店舗などへリノベーションし、その付加価値に対して補助するという施策が持つ効果に注目しました。
魚津市財政の限られた
予算を考えると、新しい価値が
市民の目に見えるような施策が必要ではないでしょうか。
今こそ
魚津市の強みを改めて棚卸しをして、廃校や空き家という遊休資産を生き返らせ、
魚津市で若い
人たちが生き生きと働ける場をつくるチャンスだと考えます。
当
特別委員会の視察研修の
報告書をまとめました。ぜひとも市長におかれましては、当
報告書をご一読いただいて、廃校や空き家という
魚津市の資産を一刻も早く有効活用していただけますようにお願いを申し上げます。
以上をもちまして、
地域振興と
まちづくり特別委員会の
委員長報告といたします。
29
◯議長(
石倉 彰君) 次に、
産業建設委員会委員長の
報告を求めます。
産業建設委員会委員長 松倉 勇君。
〔
産業建設委員会委員長 松倉 勇君 登壇〕
30
◯産業建設委員会委員長(松倉 勇君)
産業建設委員会委員長報告を行います。
政府による2003年のビジット・ジャパン
事業を契機とし、また、2006年に観光立国推進基本法が制定され、我が国は大きく外国人観光客の誘客、すなわちインバウンド・ツーリズムへの本格的な
取り組みが始まりました。
最近の新型コロナウイルス感染問題が起きる前までは、中国の経済発展を契機としたアジア諸国の経済成長とともに、今まで円高基調一辺倒であった日本の通貨が、構造的不況への
対応策として金融緩和にかじを切り、円安基調に転換していったことも追い風になっています。
また、日本の少子高齢化と長引くデフレ基調のもとに、国内観光旅行の伸びが期待できないという観光産業の内情もあり、地方創生策の一つとしてのインバウンド市場の開拓ということが
地方自治体にとっても即効性のある経済政策であると認識されました。
富の分配の側面を持つ国内旅行が頭打ちから減少への流れをたどりつつある中で、新たなインバウンド市場から海外観光客誘致で付加価値を生む富の増加という経済的な恩恵を地方にもたらしてくれます。さらに今年はオリンピックイヤーでもあり、多くの外国人がこの日本の地を訪れる予定であります。
魚津市では、平成26年のインバウンド投資や首長自らのトップセールスとして観光博覧会でのアピールなどを通し、インバウンド誘客を行ってきた経緯があります。また、商工会議所とも連携をとりながら、実効性のあるインバウンド
事業への転換を働きかけてきました。
そこで、
産業建設委員会では、議会としてその政策を支援するために、昨年11月7日から11月10日までの3泊4日の行程にて台湾視察を行いました。世界旅行博では、新川観光協議会のブースにて、新川の魅力、
魚津の魅力を台湾市場にアピールする現場を訪れ、台湾の
人たちが日本のどこに魅力を感じ、どのような旅行商品を望んでいるかということをヒアリングしました。
台湾の若い
人たちが日本の普通の生活に大変興味があることも、旅行会社のマーケティングで明らかになりました。大きな観光地ではなくてもチャンスはあるということであります。まずは
魚津市でも、高校生のホームステイなどの
取り組みや民間団体や企業を通し国際交流を推進することを提言します。
また、台北にある淡水を訪れ、観光船の運航状況及び台湾の人々の観光船への親密度を拝見いたしました。観光船運航は、世界で最も美しい湾クラブにふさわしい富山湾に面する
魚津市の
施設、海の駅蜃気楼や埋没林博物館、水族博物館、また
魚津浦の蜃気楼、しんきろうロードの風景街道などをさらに生かすことにつながります。
台中市では溪頭松林町妖怪村や渓頭森林遊楽区を訪れ、台湾人の嗜好と健康に対する意識の高さを学んできました。
魚津市にもこの地と似たような環境として、片貝山麓の山ノ守キャンプ場、蛇石、洞杉というすばらしいパワースポットや、マイナスイオンがたっぷりのウオーキングコースがあります。
高齢者の健康づくりのためのウオーキングコース、トレッキングコースとしてこの地を整備し、そこまでの交通手段としてコミュニティバスの運行などを講ずることも重要かと思えます。
台湾夜市では、人の集まる場所が活気を生んでいる現場を体感し、
魚津でもこのような場所の必要性を強く感じてきたところでございます。
くしくも、
魚津市にある半導体メーカーに台湾企業が参入するというニュースが入りました。ワールドワイドな資本の自由化を背景に、さらなる国際交流が生まれる予感を胸に、今回の台湾視察を当局とともに実効性のあるものとして生かしたい、そして生かしていただきたいものであります。
世界中において新型コロナウイルス対策に奔走している状況での
報告となりましたが、この新型コロナウイルス感染問題が一日も早く沈静化することを望むとともに、ピンチをチャンスと捉えての再スタートとなるよう望んでの
報告といたします。
以上です。
31
◯議長(
石倉 彰君) 以上で2
特別委員会委員長及び
産業建設委員会委員長の
報告が終わりました。
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追 加 提 出 議 案 第 2 8 号
32
◯議長(
石倉 彰君) 次に、日程第3 本日新たに提案されました
議案第28号についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
33
◯議長(
石倉 彰君) 提案者の説明を求めます。
市長 村椿 晃君。
〔市長 村椿 晃君 登壇〕
34 ◯市長(村椿 晃君) 本日、追加提出いたしました
議案についてご説明申し上げます。
議案第28号 人権擁護委員の候補者の推薦につき同意を求めることについてでありますが、これは、人権擁護委員 大崎 隆氏の任期が
令和2年6月30日をもって満了となるため、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の同意を求めるものであります。
以上、本日提出いたしました
議案の説明といたします。
何とぞ慎重ご審議の上、議決をいただきますようお願い申し上げます。
(採 決)
35
◯議長(
石倉 彰君) お諮りいたします。ただいまの
議案については人事案件でありますので、直ちに採決いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
36
◯議長(
石倉 彰君) ご異議なしと認め、これより採決いたします。
議案第28号 人権擁護委員の候補者に、
魚津市北鬼江923番地 大崎 隆君を推薦するに同意と決するにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
37
◯議長(
石倉 彰君) ご異議なしと認め、本件は同意と決しました。
─────────────────────────
議員提出
議案第1号及び
議員提出
議案第2号
38
◯議長(
石倉 彰君) 次に、日程第4
議員提出
議案第1号及び
議員提出
議案第2号についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
39
◯議長(
石倉 彰君) 提案者の説明を求めます。
4番 林 久嗣君。
〔4番 林 久嗣君 登壇〕
40 ◯4番(林 久嗣君)
議員提出
議案第1号及び
議員提出
議案第2号について、提案理由を述べます。
平成29年6月9日に公布された地方自治法等の一部を改正する法律により、監査制度については、監査委員による監査基準の設定、監査専門委員の創設等、監査制度の充実強化に向けた
見直しが実施されました。その中で、
議員のうちから選出する監査委員の選任の義務づけが緩和され、
議員選出監査委員を選任するか、しないかについては各自治体の判断により選択ができるようになりました。
これまで
魚津市の監査において、議会から1名の監査委員を選出し、その役割を果たしてきましたが、本市議会では、今回の地方自治法改正の趣旨を踏まえ、監査制度と議会の関係性等について議論を行いました。
その結果、監査委員と議会の監視機能における役割分担を考えた場合、監査委員は、
専門性のある識見監査委員に委ね、
専門性や独立性を発揮した監査を実施され、監査機能の充実強化がより図られることが望ましく、議会は議会としての監視に集中するため、6名体制であった決算
特別委員会において議長を除く全
議員による審査体制に改め、議会としての機能強化を図るべきとの結論に至りました。
よって、
魚津市議会では、
議員のうちから監査委員を選任しない旨の本条例の提出をするものであります。
何とぞ慎重審議の上ご賛同いただきますようお願いいたします。
(質 疑)
41
◯議長(
石倉 彰君) ただいまの
議員提出
議案第1号及び
議員提出
議案第2号について、ご質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
42
◯議長(
石倉 彰君) ないようですから、質疑を終わります。
(討 論)
43
◯議長(
石倉 彰君) お諮りいたします。ただいまの
議員提出
議案第1号及び
議員提出
議案第2号について、会議規則第37条第3項の規定により、
委員会付託を省略し、これより
討論に入りたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
44
◯議長(
石倉 彰君) ご異議なしと認め、
討論に入ります。
何かご意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
45
◯議長(
石倉 彰君) ないようですから、
討論を終わります。
(採 決)
46
◯議長(
石倉 彰君)
議員提出
議案第1号及び
議員提出
議案第2号について、採決いたします。
議員提出
議案第1号及び
議員提出
議案第2号について、
原案どおり可決するにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
47
◯議長(
石倉 彰君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの
議案は
原案どおり可決されました。
─────────────────────────
議 員 提 出 議 案 第 3 号
48
◯議長(
石倉 彰君) 次に、日程第5
議員提出
議案第3号についてを議題といたします。
(提案理由の説明)
49
◯議長(
石倉 彰君) 提案者の説明を求めます。
2番
八倉巻正臣君。
〔2番
八倉巻正臣君 登壇〕
50 ◯2番(
八倉巻正臣君)
議員提出
議案第3号につきまして、案文を朗読し提案理由の説明にかえさせていただきますので、何とぞ慎重審議の上、議決を賜りますようお願いいたします。
新型コロナウイルス感染による今後の対応・対策を国に求める意見書(案)
2019年12月初旬に中国政府は、中国武漢市を中心に広がっている新型コロナウ
イルス感染について公式に発表した。これを受けて政府は、感染拡大防止の為、新型コ
ロナウイルス感染症対策本部を設置し、新型コロナウイルスをめぐる現在の状況を的確
に把握し、情報発信をして
地方自治体、医療機関、専門家等と連携している。
また、新型コロナウイルス感染症対策では国民・企業・地域等に情報を提供し、冷静
な対応を呼び掛けている。企業に対しては発熱等の風邪症状が見受けられる職員等への
休暇取得の勧奨、テレワークや時差出勤の推進等を強力に呼びかけ、イベント等の開催
については、現時点で全国一律の自粛要請を行うものではないが、専門家会議からの見
解も踏まえ、地域や企業に対して、イベント等を主催する際には感染の広がり、会場の
状況等を踏まえ開催の必要性を改めて検討するよう要請している。加えて感染が拡大し
ている国に滞在する邦人等への適切な情報提供や支援を行い、外国政府及び外国旅行者
への適切・迅速な情報提供と国内での感染拡大防止及び風評被害対策に繋げている。
しかし、いまだに国内では感染者が広まっており、今後、感染の拡大が急速に進むと、
患者数の増加、医療従事者の感染リスク増大、医療提供体制の破綻などが考えられ、社
会や経済の混乱などを招く恐れがある。今回の新型コロナウイルスは中国武漢市が閉鎖
されるまでの間に武漢市と日本との間で多数の人々の行き来があり、その中にウイルス
に感染していた人がいたと考えられる。今後海外で起こり得る新型感染症の水際対策で
は、感染発祥地からの入国制限の強化や入国するに当たっての検査の徹底を行うための
法整備等が必要である。また、
地方自治体においては、国と地方との協議がないまま国
から一方的に政策を押し付けられ、全国各地では様々な自治体
関係機関や国民生活にも
混乱が生じている。
よって、国会及び政府においては、国民の安全・安心を守るために新型コロナウイル
ス感染に対し、今後、最善の対応・対策を講じるよう、下記の事項について要望する。
1.海外での感染発生地からの入国制限の強化・検査を徹底する為、法整備などの必要
な措置を早急に行うこと
2.
地方自治体との連携を緊密に行い、地方の財政負担とならないよう国が責任を持っ
て対策を講じること
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和2年3月19日
魚 津 市 議 会
(質 疑)
51
◯議長(
石倉 彰君) ただいまの
議員提出
議案第3号について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
52
◯議長(
石倉 彰君) ないようですから、質疑を終わります。
(討 論)
53
◯議長(
石倉 彰君) お諮りいたします。ただいまの
議員提出
議案第3号について、会議規則第37条第3項の規定により、
委員会付託を省略し、これより
討論に入りたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
54
◯議長(
石倉 彰君) ご異議なしと認め、
討論に入ります。
何かご意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
55
◯議長(
石倉 彰君) ないようですから、
討論を終わります。
(採 決)
56
◯議長(
石倉 彰君)
議員提出
議案第3号について、採決いたします。
議員提出
議案第3号について、
原案どおり可決するにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
57
◯議長(
石倉 彰君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの
議案は
原案どおり可決されました。
ただいま可決されました意見書1件は、速やかに関係行政長宛てに送付することにいたします。
─────────────────────────
議会運営
委員会及び各常任
委員会の閉会中の継続審査について
58
◯議長(
石倉 彰君) 次に、日程第6 議会運営
委員会及び各常任
委員会の閉会中の継続審査の件を議題といたします。
議会運営
委員会委員長及び各
常任委員会委員長から、会議規則第112条の規定により、お手元にお配りいたしました申出一覧のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。議会運営
委員会委員長及び各
常任委員会委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
59
◯議長(
石倉 彰君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
─────────────────────────
60
◯議長(
石倉 彰君) 以上で日程は全て終了し、本
定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。
今会期中は、
議員各位、
市当局並びに報道関係者より誠意を持ってご協力いただきましたことに対し、本席より厚くお礼申し上げます。
─────────────────────────
閉 会 の 宣 告
61
◯議長(
石倉 彰君) これをもちまして、
令和2年3月
魚津市議会定例会を閉会いたします。
ご苦労さまでした。
午後 2時24分 閉会
上記のとおり会議の次第を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。
魚津市議会議長
魚津市議会副議長
署名
議員
署名
議員
魚津市議会...